おしらせ(全ての方へ)

教区重点課題学習会

山陽教区教化委員会 社会問題部門主催  ※教師陞補対象※
教区重点課題学習会
「ハンセン病問題から考える新型コロナウイルス感染症」

【日時】 6月2日(水) 午後2時~午後5時
【講師】 玉光 順正氏 (第7組光明寺 前住職)
【会場】 教区同朋会館(姫路) & ZOOMライブ配信

参加費無料!!
どなたでもご参加できます!

Zoom 配信視聴の皆様へ
※Zoom 配信視聴をご希望の方は、5月14日(金)までに下記必要事項を記載したメールを山陽教務所まで送信ください。
※視聴されるPC またはスマホ・タブレットに繋がるメールアドレスで送信をお願いします。
※事務局が受信したのち、2〜3日中(平日)に『受付確認メール』を返信致します(教務所からのメールを受信できるよう設定ください)。返信が確認できない場合は、恐れ入りますが山陽教務所までお電話ください。
※学習会Zoom 参加用URL を開催日前日(6月1日)にメール送信致します。
※本研修会は教師陞補対象事業です。開会に先立って出欠確認をさせていただきますので、Zoom 配信視聴希望の方で教師陞補を希望される場合は、13:45 までに入場をお願いします。

日程
13:30 受付
13:45 出欠確認(Zoom 参加者)
14:00 開会
14:10 講義
15:30 パネルディスカッション
17:00 閉会

参加申込宛先 Mail:sanyo@higashihonganji.or.jp
必要記載事項 1、氏名(フリガナ)
2、所属寺(○○組○○寺・院)申込締切:5月14日

開催趣旨

新型コロナウイルス感染症の感染拡大で、私たちの日常はこんなにも変わるのかというくらい以前のものとは違ってきました。現在では国や自治体、私たち社会全体もコロナウイルスに対して感染防止を優先するのか、落ち込んだ経済の復興優先かというところで迷い続けています。もちろん誰もが初めての経験ですから、迷うのは仕方のないことかもしれません。またコロナという病気に感染することを避けたいというのは、私たちすべての人間が持つ自己防衛本能なのだと思います。しかし、そのことが強すぎるあまり病気に感染した人やその家族を避け、恐れ、しまいにはその人を敵視するということに変化していくということが、私たちの潜在意識下に紛れもなく起こってきている事を認識していかなければなりません。病気に感染した人間を敵視し、それを自分たちにとっての悪と位置づけ排除していくということは、感染防止・経済復興どちらにおいても許されることはありません。それは山陽教区の重点課題でもあるハンセン病問題から教えられたことです。

かつてハンセン病患者は国の恥と位置づけられ、社会から排除され、隔離され、人間として生きる尊厳を奪われていきました。また、その家族も大変な差別のなかでこれまで生きてこられました。これまでコロナと同じく感染症であるハンセン病問題と関わり、回復者の方々と交流を続け、教えられたことの中で大きなこととしてあったのは、ハンセン病回復者の方々がこれまで「病そのものの苦しみとは別の苦しみ」を生きてこられたということでした。その「別の苦しみ」をあたえたのは、紛れもなくこの国や社会に生きる私たちでありました。ハンセン病という病気に罹り隔離され、差別偏見のもと家族や友人、ふるさとを奪われ、それまで生きてきた名前まで奪われるという苦しみをこれまで生きてこられました。コロナウイルスでももちろん病気の症状そのものと闘っていくという苦しみと、感染したことで家族や職場、学校など周りの人たちに迷惑がかかってしまう、またそのことで快復した後も今度は様々な誹謗中傷を受けなければならない。またあの家から、あの会社から、あの学校からコロナが出たという、世間からの攻撃を受ける苦しみもきっとあるのだと思います。だからこそ自分だけは絶対にそうなりたくない、それだけはなってはならない、その結果必死にウイルスからわが身を守るということの中で、そのウイルスに感染した人間の存在そのものを排除していくということにつながっていくのだろうと思うのです。そしてそれこそが今の私たちの姿だろうと思います。いまあらためてハンセン病問題へのこれまでの取り組みから、コロナということを問うていきたいと思います。

社会問題部門部⻑ 中杉 隆法

Q&A Q.教師陞補(しょうほ)って何ですか?
A.真宗大谷派教師(以下、教師)資格を取得した方には、「入位」という称号が補任されますが、その称号から進級することを教師陞補といいます。教師には下記のとおりの称号があります。

入位にゅうい⇒満まん位い ⇒法師ほっし位い ⇒権ごん律師りっし⇒律師りっし⇒権ごん僧都そうず⇒僧都そうず⇒権ごん大僧都だいそうず⇒大僧都だいそうず⇒権ごん僧正そうじょう⇒僧正そうじょう
上記のように左から右へ順に陞補することが可能で、その陞補の条件の一つとして、教師陞補対象事業の研修会受講が必要です。(1 日の研修会は2 回、1 泊以上の研修会は1 回の受講が必要)
また、教師の称号は法要座次・衣体等の出願条件にも必要となる場合があります。
※上記の条件以外に、教師陞補には出願条件があります。教師陞補を希望される方は山陽教務所までお問合せください。