「創造と回復 ー温もりのあるお寺をともに!ー 」
教化とは、どういう意味でしょうか? ググってみました。「人を教え導き、道徳的、思想的な影響を与えて、望ましい方向に進ませる事。」
では、真宗における教化とは?
ある僧侶は、「教化は、阿弥陀様にしかできないこと。我々は、阿弥陀様の教えにあうために集まっている。」 また、ある住職は、「信心を獲得すること。」と、話してくれました。
私たち門徒は、ほとんどの人が、仏教用語はわかりません。まして、真宗の言葉の意味など程遠いものです。私は仏壇屋です。日々、仏様の門を叩こうとしている人の話を聞きます。「(死んでしまった)あの子は、どこに行ってるんだろうか?」「この腕輪念珠をしていたら、ええ事あるかな?」拙い知識で答えています。もっと心に届くように話せたらとくやしいです。
救いを求めている人はたくさんいます。でも、信心で救われると思っている人は少ないんじゃないでしょうか。コロナで人との関わり方も変わってきています。
そのような時でも、すべての人を阿弥陀様はもれなく救ってくださっている! そのことを、丁寧に、ぬくもりをもって、みんなで話し合える場を作る事、私の教化という言葉の理解です。
若い法友が教えてくれた言葉。
「貪欲(むさぼり)は、願いに
瞋恚(いかり)は、悲しみに
愚癡(ぐち)は、慈しみに、変わる。」
梶原先生の言葉だそうです。
この深い、難しい言葉を繰り返し考えています。そして、共に語り、共に考えていける同朋と出遇うことが、私の教化活動です。
(教化推進本部 西村 くるみ[美作組教本寺門徒])