去る2014年7月27日~8月1日、FCプロジェクト(福島被災児童保養一時受入事業)が実施されました。今年は男子6名、女子4名、計10名の小学生を福島県内より迎えました。
日程は初日と最終日は教区同朋会館での全員でのお泊り。中三泊はボランティア四ヶ寺のご寺院へグループにわかれてのホームステイです。
初日、本堂でのお参りをちょっぴり神妙な顔つきですませた子どもたちは新幹線での長旅もなんのその、同朋会館敷地内でのウェルカムBBQや花火を元気に楽しみました。翌日は行きの新幹線から楽しみに話していた姫路城へ。暑い中、皆で世界遺産を近くから見たこと、さぞ心に残る思い出となったことでしょう。
お昼のたこ焼きパーティーのあとは、ホームステイ先のご寺院へあたたかく迎えていただき三泊を過ごしました。子どもたちは各お寺の方々と新たな出逢いや数々の思い出をつくったようです。
最終泊の日は再び同朋会館にて全員集合。そしてこの日は山陽教区「児童夏の集いミニ」です!教区内から集まった小中学生21名と福島からの10名がまず本堂に集い、お参りしたのち会館にて名札作り、竹のお箸作りからそのお箸を使って流しそうめんをワイワイと皆でいただきました。グループ対抗ゲーム大会、すいか割り、かき氷、子どもたちは楽しい時を過ごせたかと思います。
また、福島の子どもたちと山陽教区の子どもたち、心の交流はメッセージボードに残しました。教区御遠忌法要中、展示予定です。ご覧ください。
この度ご多忙のなか快く受け入れてくださったホームステイのご寺院方々に深く感謝いたします。また竹採りから流しそうめん作り、かき氷作り、ハリーポッター風ナイトウォーク等さまざまな方面から御尽力いただいた方々、そして募金等で御協力くださった教区のみなさまに心より御礼申しあげます。
最後に、福島駅に集合時、思いのほか穏やかでニコニコとしたお母様達のお見送りのお顔が印象的でした。小さな我が子を遠い地へ送り出す不安。それよりも放射能からすこしでも逃れられる安堵感の方が勝っているからでしょうか。そう感じたのは前日に被災地をまわり、原発付近のゴースト化された町並みを見たからかもしれません。福島県内の子どもの肥満率の急増等もいわれています。FCプロジェクトの重要性をお母様の笑顔に垣間見た瞬間でした。(青少幼年部)