2009年6月23日、広島別院にて儀式研修会として声明(読経)講習が開催されました。御講師は本山本廟部堂衆の菅生考純師に務めて頂きました。参加者は20名弱でした。
声明講習といえば普通、節符(楽譜)の微妙なニュアンスの指導なのですが、今回は発声についてしっかり御指導頂きました。
“のどを開く”ことで声の高さ・太さ・大きさの調整が出来て、それによって読経も楽になるとのことでしたが、読経の上手い下手は読み方ウンヌンの前に声の質が大切だなぁと、菅生先生のお手本を聞きながら改めて感じました。声質によって聞き手が受ける読経自体の印象が全く違うものになるのです。
でも、“のどを開く”ことに意識を向けながら読経するのは、かなり訓練が必要です。今までは伝統通り正しく読むことに気を配っていましたが、今後は自分が気持ちよく読む、そして気持ちよく聞いて頂くことにも心掛けたいと思います。(研修講座部)