児童教化連盟

二十一年目の震災法要

1月17日、復興住宅フレール須磨たかとりの集会所にて阪神淡路大震災追弔法要が勤修された。

毎年、山陽教区では仏教青年会を中心として、阪神淡路大震災追弔法要が執り行われている。 地震発生時刻である午前5時46分に伽陀、表白、仏説阿弥陀経、正信偈同朋奉讃が勤められた。

表白では、木村慎仏青委員長より「震災やその影響によって先立たれた大切な命を偲びつつ、改めて人に寄り添い、共に生きる確かめと阿弥陀如来より願われている命のありようをお念仏の教えに聞き、大震災の記憶を風化させない仏縁として伝わっていくことを願って」と読みあげられた。

お勤めの後、藤間哲祐教区駐在教導より「あの震災から21年が経ちました。当時おなかの中にいた子供たちが今年、成人式を迎えられました。成人を迎えられた人たちがこれから家庭を持たれ、子どもを育てていかれるのだと思います。そうやって過去からの諸先輩から懸命に紡がれた命と、まだ見ぬ未来へと繋がっている命を確かめるため、毎年のこの震災法要を大事にしていきたい」との法話をいただいた。

法要後、自治会の方々が用意された豚汁とおにぎりをいただきながら、フレール須磨たかとりの自治会長さんにお話をいただき「各地区での法要が減っていると聞くが、(フレール須磨たかとりでは)一人二人だけでも続けたいとの声にこたえていく。この山陽教区仏教青年会による追弔法要をぜひとも続けて欲しい」との言葉をいただき、来年へ続けていくご縁を確認することとなった法要であった。 (通信員 上岸祐介)