【レポート】2/20実施 男女共同参画推進委員会公開講座

男女共同参画推進委員会公開講座
二〇二〇年二月二〇日、
講師に草野龍子氏(前真宗大谷派参務)をお迎えし、山陽教区男女共同参画推進委員会公開講座が開催されました。
講師は『女性史に学ぶ 学習資料集』の中の「第四章、女性室開設の願い」を中心に、前半を宗門における男女共同参画の現状とし、後半をこれからの課題として話されました。
前半、現状を話される中で講師は最初に自己紹介として自身の生い立ちからの歩みを話され、自身の課題は、寺に身を置くこと、真宗門徒として生きていくこと、これからの寺院の在り方を考えていくことだと語られました。
その中で社会の現状として、年間平均十五ヵ寺が解散し、新寺建立は一力寺に満たない、人口減少で寺院規模は縮小していく、門首交代、教区改編等、激動の時代にあるということを感じて欲しい、宗門の事が遠い事になっていないか、と指摘されました。
また、改めて資料集に目を通し、女性室開設から二十四年の変遷から問い返される事があるとして、内事章範に「門首の配偶者や血族にある女性に関して得度式の受式についての規定がないため、これらの女性は僧侶になれない。」とある事を指摘されました。
そして資料集の中の「宗門に関わる一人ひとりが、性別による固定的役割分担を超えて御同朋・御同行として真に平等なる関係を、教団及び社会に回復していきたいという願いからである。」という言葉を紹介され、真に平等なる関係を問いたずねていかなければならないと語られました。
後半、課題として、宗門の宗議会、参議会の選挙制度に触れながら、講師の実感として女性が出ていく為の環境が整わない、足元からの意識改革が必要だと思うと語られ、『あいあう十七号』(二〇〇五年発行)に掲載された宗門の現状と課題(寺院、教学教化、儀式声明)とをくらべ、住職の世襲制、法名の性差、葬儀式和讃に触れながら、変わったこと、変わっていない事を紹介され、このような身近な生活の場の課題を隣の人と共有しながら、これからを語る場作りと、うねりになるようなエネルギーが大事だと話されました。 そして、『「男女共同参画」の問題に宗門が取り組むのは、この問題をただ単に、今日のいわゆる社会問題の一つとしてとらえ、その社会状況に追随するためではない。我こ人ひとりが「末代無智のを家止住の男女たらんともがらは」という呼びかけをどのように受け止め、そしてこれまでどのような関係を生きてきたかという問題であり、また真宗大谷派教団が「出家発心を本とせず、捨家棄欲のすがたを標せず」として同朋教団を名告ってきた意味が問われていると受け止めるからである。』(『同十七号』)という文を紹介され、何年か宗議会議員として携わってきたが、組織、条例をどうするかばかりに気をとられてきたことに気付かされ、教えに問うていくスタンスが大切だと話されました。
そして、最後に二〇一九年十一月二十八日、親鸞聖人讃仰講演会で池田勇諦先生が「いかに差別に無知であるか、その悲しみに立った聞法が求められている」と語られた事を紹介され、信心の課題として教えと向き合うという事が大切だと語られました。
女性史を中心に一人ひとりの課題を掘り起こし、聞法を促す有意義なお話しでした。
(男女共同参画推進委員会 佐々木 尚文)

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