2017年7月4日(火)教区同朋会館(姫路)にて青少幼年部門主催のFCプロジェクト事前学習会が行われました。

FCプロジェクトは、F(フクシマ)C(チルドレン)の頭文字で、放射能による被曝の影響を少しでも軽減出来ればと、毎年夏休みに実施している保養事業です。
今年も7月24日〜31日まで、姫路船場別院本徳寺、同朋会館、教区内寺院にて9名の子どもたちを迎えます。

講師には、福島から姫路へ移住されたKさんより「福島の現状と保養に対する願い」と題したお話をいただきました。青少幼年部門部員を始め、保養に関わるスタッフら25名がじっくりと耳を傾けて聞きました。

Kさんが移住したきっかけは、原発事故後子どもには、草や土、木や虫には触らない近づかないよう約束していたそうです。ある保養で転んで体に土が付いた時、子どもが泣きながら土を払った姿を見た時に、何も気にせず思いっきり遊べる環境が必要だと感じられたそうです。

移住するにあたり、家族、会社の理解はなかなか得られるものではなく、「もう3年も経っているのに…」という意見、自身も「自分だけ逃げるのか…」という葛藤に繰り返し悩まれたそうです。しかし、日が経つにつれ、「福島の危険は撤回された」「放射能は過去の言葉」と、地震の前の生活に戻ってしまったかのような状況に思い切って移住を決断されました。今でも、その決断が正しかったかどうか悩まされますが、子どもが笑顔でいてくれることに励まされているそうです。

保養に際して、「ここに迎えてくれたことは子どもたちにとって、「あの人たちは、何をしてくれたのか」ということが心に残り、とても成長する場でもあると思う」と結ばれました。

その後、講師を囲んで質疑応答の時間をもち、参加者同士でも意見交換ができ、子どもたちを迎え入れる準備が整った様子でした。

 事故から6年が経ち、福島で起きたこと、そして、今何が起きているのかに無関心である「福島の風化」がいわれています。しかし、Kさんのような当事者の方々の証言を通じて、あの日を境に一人ひとりの決断と苦悩があったこと、そして、それが今も続いていることを知ることができます。
「人類と核とは共存できるのか?」という問いかけに対し、忘れてはならない、知らなければならない事実が今ここにあるのだと思います。

尚、FCプロジェクトにご賛同いただける方は、義捐金を受け付けています。詳細は山陽教区までお願いします。

広報・情報発信部門 松岡 彰(第2組 法性寺)